2015年04月06日
出足好調 布絵展
4日は、朝から布絵の作者、宮谷さんご本人が、「今日は体調が良いから」と、甲南町から展示の様子を見に来てくださいました。過去に開かれた布絵展を見た人の中には、宮谷さんのファンも多く、宮谷さんの姿を見かけて大感激。さっそく宮谷さんと一緒に展示を見て回り、顔を近づけたり、遠くに離れて眺めたりしながら、その作業の細かさ、表現の豊かさ、古布とは思えない色彩の豊かさに魅入っていました。
「わしはなあ、早いもんに家内と死に別れて、ずっと一人暮らしなんや。普段は喋る相手もおらんさかい、こうやって人がぎょうさん居てるとこに来ると元気になる。いっぱい喋って気分を発散させて帰るわ。」という近くに住む高齢の男性。「西の湖の夕日」の作品を見ると「わしらが小さい時分は、西の湖は底が見えるくらいきれいやった。学校から帰ってきたら西の湖で遊ぶのが日課やった。」と昔話に花が咲きます。
この展覧会のサブタイトルは「布でよみがえるふるさとの情景」。どの作品にも、ほんの50年ほど前までは「ふつう」だった生活の情景が描かれています。今、60歳以上の人なら「そやそや、子どもの頃はこんなことしてたなあ」と思い出す風景ばかりなのです。作品を目にして、昔を懐かしく思い出し、その頃の自分にタイムスリップする時間はとても貴重な時間なのではないかと思っています。
この布絵展は今月26日まで続きますが、中日12日には作品の入れ替えを行います。後半もどうぞお楽しみに。
Posted by 安土まち協 at 19:20│Comments(0)
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