2017年02月18日

春を待つ

春を待つ 2月に入ると、西の湖の周辺ではヨシ刈りの作業が始まります。今年は1月から2月にかけて降った雪のため、作業の開始がずいぶん遅くなりました。
 琵琶湖の周辺には昔から良質のヨシ原があちこちにあったのですが、戦後の食糧不足を補うために琵琶湖の内湖はほとんど干拓され、多くのヨシ原が姿を消しました。安土にある西の湖は、琵琶湖に残った数少ないヨシ群落なのです。しかしこの貴重なヨシ原も、ヨシの需要が減るにつれて手入れもされなくなり、ヨシの中にセイタカアワダチソウなどの雑草が入り込み、荒れた状態になっていました。
春を待つ 心ある地元の有志の人たちは、この美しいヨシ原を守ろうと、ボランティアのヨシ刈り活動を続けていましたが、刈り取っても需要がなければ意味がありません。そんな中、滋賀県ヨシ群落保全条例が制定されたり、西の湖がラムサール条約湿地に指定されたりして、ヨシ原の保全が大きく叫ばれるようになってきたのです。
春を待つ 今日のヨシ刈りは、西の湖の環境保全を推進する「東近江水環境ネットワーク」が呼び掛け、全国から130名近くの皆さんが集まってくれました。中には九州や中国地方からやってきた人もいます。初めて参加する人もいるので、最初にヨシ刈りの仕方や注意点を聞いた後、歩いて湖畔まで行き、いよいよヨシ刈りです。ここ数年、同じ場所で作業をしているので、この一帯のヨシは茎も太く、真っ直ぐに伸びています。ヨシの根元を片手で抱え込み、専用の鎌でざくっ、ざくっと刈り取っていきます。刈り取ったヨシは、束にするための木枠の上に並べ、一抱えほど刈れたらロープで括っていきます。何束かできれば、待機している軽トラックの所まで担いでいくのですが、これが結構重労働でした。
春を待つ 刈りはじめて1時間半ほどで作業は終了。まだまだ刈り残しがたくさんあるのですが、次回はまた来週。環境保全協力企業からもたくさんの人たちがやってきて、3月のヨシ焼きの季節を迎えます。
 作業が終わると、B&G海洋センターであったかい豚汁が待っていました。
 みなさん、お疲れ様でした。
 


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